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【整う食の選択|連載ブログ 第一章】 ~「手放す」ことから始まる体の整え方
【整う食の選択|連載ブログ】
本記事は、電子書籍『整体師が30年間プラントベースを続けて判明した「手放す」ことから始まる体の整え方』の【第1章:体感と理念】の切り出し記事です。
[第1章:体感と理念] 整体師が30年菜食を続ける理由(★現在の位置)
[第2章:整体×生理学] ほぐしても戻る痛みの原因は内臓疲労
[第3章:科学と地球] 自分の健康が地球を癒す選択になる
[第4章:実践ガイド] 無理なく始めるフレキシタリアン
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ことから始まる体の整え方
【整体師が30年実践して行き着いた「身体と地球が整う食の選択」】 │目次
├── 【第1章】体験と理念:なぜ整体師が30年菜食を続けるのか?
│ │─ 1-1. はじめに:主義主張ではなく「身体の観察者」としての35年
│ │─ 1-2. 施術現場での気づき:「巡る身体」と「詰まる身体」の違い
│ │─ 1-3. 足し算から引き算の健康法へ:身体の処理能力を超えない選択
│ └─ 1-4. 心と身体が調和する「整える」感覚
│
├── 【第2章】整体×生理学:からだの構造から読み解く「内臓疲労」と痛みのメカニズム
│ │─ 2-1. 【公開中】ほぐしても戻る痛みの原因は「内臓疲労」にあり
│ │─ 2-2. 消化・解毒・代謝に奪われる体内エネルギーと酵素
│ │─ 2-3. 解剖学アプローチ:腸の緊張が大腰筋(腰の奥)を引き寄せる
│ └─ 2-4. 食事が引き起こす交感神経優位と慢性炎症の正体
├── 【第3章】科学とデータ:自分の健康を選ぶことが、地球を癒す選択になる(Planetary Health)
│ │─ 3-1. 個人から世界へ:国連やEAT-Lancetが示す「Planetary Health Diet」
│ │─ 3-2. 気候変動と食糧問題:IPCC特別報告書が語るプラントベースのインパクト
│ │─ 3-3. 数字で見る現実:ウォーターフットプリントとメタンガス削減
│ └─ 3-4. 経営者・ビジネス層へ:地球と共鳴する最高の自己投資
│
└── 【第4章】実践と未来:無理なく始めて「体現者」になるロードマップ
│─ 4-1. 「食べるものがない・不便」を解消するはじめのワンステップ
│─ 4-2. 100%を目指さない「フレキシタリアン」という柔軟なスタイル
│─ 4-3. コンビニ・外食で困らないスマートな食材の選び方
└─ 4-4. おわりに:1人の「体感」が周りと未来を変えていく
【本文】
1_1.はじめに:「主義主張」ではなく「ひとつの実験」として
「35年間、お肉や魚を食べていません」
そうお話しすると、多くの方から「意志が強いんですね」「何かの思想や宗教ですか?」と聞かれます。しかし、私自身は決して何かを強く主張したいわけでも、誰かに自分のスタイルを強制したいわけでもありません。
私が菜食生活を始めた理由は非常にシンプルです。それは「自分の身体を使って、どんな変化が起こるか試してみよう」というひとつの実験でした。
整体師として多くの方の身体に触れ、骨格や筋肉、神経系統へのアプローチ、内臓の状態と反射による調整をして向き合ってきた私が、35年という年月をかけて自分の体感と臨床経験から確信したこと。それは、身体を整える秘訣は「何を足すか」ではなく「何を手放すか(引き算)」にあるという事実です。
1_2. 施術現場で見てきた「巡る身体」と「詰まる身体」
日々、患者さんの身体に触れていると、手から伝わってくる感触には明確な違いがあります。当然、痛みやこり、不定愁訴の類いだけでなく、心の波や精神状態も身体に現れています。
・「巡る身体」: 筋肉はしなやかで、伸縮性があり、関節に適切な力と弾性がある。皮膚の表面は潤いと張力があり、温かみと弾力を感じる身体。
・「詰まる身体」: 筋肉が過緊張や弛緩した状態で、硬結ができやすく、熱のこもりや、むくみ、重さがある。手足と体幹とのつながりに流れの悪さ、滞りがある身体。
🧬 【解剖生理学コラム】毛細血管・初発リンパ管の動態と「詰まり」のメカニズム
持続的な筋肉の過緊張や弛緩が生じると、組織間隙の内圧が高まり、毛細血管や初発リンパ管が物理的に外圧で圧迫・収縮されます。
この状態では、動脈側からの酸素・栄養の供給が滞るだけでなく、初発リンパ管による組織液や代謝産物(老廃物)、不要なタンパク質の回収機能が著しく低下します。結果として組織隙に液体や熱が停滞し、「熱のこもり」「むくみ」「重さ」といった局所の「詰まり」へと発展します。
🚿 【セルフケア】自律神経と血管のポンプ作用を高める「温冷交代法」
自宅でこの「詰まり」を解消し、微細な循環を再開させるには、温水と冷水を交互に利用する「温冷交代法」が効果的です。
- 手順:詰まりや重さを感じる手足や局所に、温かいお湯(38〜41℃程度)を3分当てて血管を拡張させた後、冷水(15〜20℃程度)を1分当てて血管を収縮させます。これを3セット繰り返し、最後は冷水で引き締めて終えます。
- 効果:温熱と冷刺激の交互作用により、平滑筋の運動が促進されて強力な自律神経系ポンプ作用が発生します。毛細血管と初発リンパ管の弁開閉がスムーズになり、停滞していた老廃物や余剰な熱の一括排泄が促進されます。
この違いは、単にふだんから「運動しているか」「ストレッチしているか」だけでは説明がつきません。その根底にあるのは、日々の「食事」による消化・吸収・排泄のサイクルと呼吸の深さ 。
人の身体は、食べたもので作られています。そして同時に、「食べたものを処理するプロセス」によって毎日酷使されてもいます。 処理しきれなかった負担が全身の巡りを滞らせ、筋肉のコリや関節の動きの悪さ、痛みや、慢性的な倦怠感として現れてくるのです。
1_2. 「足し算」の健康法から「引き算」の健康法へ
現代社会の健康情報の多くは、「○○が身体に良いから食べよう」「栄養が足りないからサプリメントを足そう」という足し算の発想になりがちです。
しかし、現代人の身体は「栄養不足」「カロリーオーバー」そして、「過剰による処理能力オーバー」で悲鳴を上げているケースが圧倒的に多く見受けられます。
・消化に膨大な時間を要する食材
・体内で分解しにくい油脂分や添加物
これらが日常的に体内へ入り続けると、身体の内臓器官は24時間フル稼働を強いられます。
私が35年前にプラントベース(菜食)へとシフトした際、最も顕著に感じたのは「身体の軽さ」と「回復力の早さ」でした。消化器官への負担を減らしたことで、身体が本来持っている「自己修復力」にエネルギーを100%集中させることができるようになったのです。
1_3. 心と身体が調和する「整える」感覚
私がこの経験を通じて一番お伝えしたいのは、「全員が今すぐ完全なビーガンになるべきだ」ということではありません。
世の中には様々な体質があり、生活環境や価値観も一人ひとり異なります。「こうしなければならない」という義務感や罪悪感で食事を選んでしまっては、かえって心が疲弊し、自律神経を乱す原因にもなってしまいます。
大切なのは、「これを食べたら、明日の自分の身体はどう感じるだろう?」と、身体の声に耳を澄ませる対話技術です。
・今日はちょっと胃腸を休ませるために、お肉をお休みにしてみようかな
・週末だけ、野菜を中心とした食事に整えてみよう
それだけでも、身体は確実に変わり始めます。
1_4.【まとめ】自分のからだを観察することから始めよう
身体を整える旅は、何かを無理やり我慢することではありません。不要な負担を手放し、身体が本来持っている「めぐり」を取り戻していく、とても心地よいプロセスです。
私の35年間の実践は、あくまで「一つの選択肢」であり「成功した一つの実験結果」に過ぎません。
ぜひこの記事をきっかけに、あなた自身の身体を使った「心地よい選択」を一緒に探してみませんか。



