「疲労」いうのは、ほとんどの人間が感じる自覚症状ですが、最近ではこの「疲労度」が異常に上がってきたように思われます。その原因として、労働時間の延長はもちろんのこと、精神的なストレスも時代に反映したものが様々な層にまで広がりを見せ、疲労というのは社会問題になってきています。
今や慢性疲労症候群という病名まであります。6ヶ月以上続いて生活を著しく損なわれるような強い疲労をいいます。微熱が続いたり、筋力低下や思考力、集中力の低下、また不眠などもひとつの症状になります。
病名があるということは病院での治療の対象となるのですが、しかし、日常生活の中で起こるこのエスカレートした疲労を改善する為には、必ず休息が必要となり、日常生活を続けながらにして改善を図るというのは非常に難しくなります。
また、私達のところにもその「慢性疲労症候群」らしき患者さんが見えるようになりました。どこともなく体全体がだるく、何とかして欲しいというほど深刻な疲れです。
病的なものとの境界線の幅がとても広く、客観的には判断しにくいだけに、「ただの」疲れとか疲れすぎという厳しい目に晒されてしまいがちです。しかし頑張ってなんとかなっているにしても、本人は不安で仕方がないというのが実状です。
この間見た新聞記事で、「唾液で疲労度を測定する」というものがありました。実験で残業のない会社員の方々と5時間以上の残業をしている方々の唾液を調べると、唾液中のあるウィルスが残業チームの方が明らかに多いのだそうです。
これまでは疲労物質とか筋肉中の乳酸だとかも言われてましたが、実際に測定して疲労を測るという目安にはなりませんでした。唾液ということで、簡単に疲労度が測れるようになると、生活に支障をきたす前に自己管理もしやすくなるのではと思います。
また、たくさんのデータを集めると、何がどれだけ人を疲れさせてしまうのか明らかになってくるでしょう。立ち仕事?デスクワーク?何業界?家事に育児に受験生。すべからくそこには関心が寄せられ、からだに対する見方も一変するかもしれませんね。