駅のホームにて。
「間もなくドアが閉まります」のアナウンスの後、電車のドアが閉まる前に短いメロディーの音が流れるようになっています。
各駅によってその音は違うみたいですが(高田馬場駅は鉄腕アトムだとか)、高い音のまま終わらずに低い音になって止むことが多く、それは人が聞いて不快に感じないようにそのようになっているとのこと。
ガラスに爪をたてることで出るキーキー音をはじめとする騒音のたぐいは別として、メロディーに関していうと、曲の途中で切れた感じのするようなものはなんとなくイヤな、すっきりとしない感じがしそうです。
あるミステリー小説にこういう内容の話があります。
屋根をはじめ建物自体が特殊な構造で出来ている館が出てきます。その造りのせいで雨が降ると中にいるものにとって雨音が、ある曲(クラッシックだと思います)の中のワンフレーズに聞こえてしまうというのです。さらに音が反響しやすくなっているため、家のどこにいても雨が降るとその曲が流れているように響いてしまう。
しかも雨音が奏でるメロディーは中途半端な所(高音の部分)でわざと終わるようになっている。そういう建物の仕組みになっていたと分かるのはかなり後のことなので、そうとは知らずにいた住人は雨のたびにその狂気の音を浴びせられ、いつの間にやら精神を病んでしまっていたというような内容だったと思います。(その他にも何か仕掛けがありましたが忘れました)
短時間であれば気になる、すっきりしないくらいに感じられる音も、数年に渡る長さで無意識に聞かされていたとしたら・・
登場人物のようになりうるだろうなとすんなり思ってしまったので、著者の方からすると素直な良い読者なのかもしれません(笑)