自律神経・・働きと症状、原因
「自律神経の問題と言われて」を読まれた方がもう少し詳しく知りたいとおっしゃっていました。専門的になりすぎても疲れるでしょうから、ある程度分かりやすく書ければと思います。しばらくお付き合い下さい。
■私は自律神経の問題?
自律神経は、恒常性維持機能(ホメオスタシス)という働きをしています。簡単に言うと、いつも私達の体温や心拍数、呼吸、血圧、消化などが一定になるように調節している神経なのだ、ということは以前のコラムにもありましたね。自分では何もしなくても、呼吸や消化が自然にできるのは、この自律神経が自動的に調節してくれているからなんですね。
ですから自律神経の働きにトラブルが出ると色々な症状が出ることになります。またその出方は多様である為、不定愁訴という名前で総称されています。
でも・・・検診では臓器自体に異常は見られないことが多いのも特徴です。
さて、あなたには次のような症状があるでしょうか?
冷え性である
肩がこる
食欲不振や胃のもたれ
慢性的な便秘
人前などで緊張しやすく下痢をすることもある
手に汗をかく
よくイライラする
眠れない
これらは一般的にもよくある症状と言えますが、5つ以上ある方は注意が必要ですよ。このように色々な症状が重なり合って出てくるのも失調症の特徴です。
症状が多いとなんだか全身の具合が悪いように感じてしまいますよね。これは生活習慣病の1つであり、全国で60万人以上が自律神経失調症と診断され、その七割以上が女性だそうです。女性は逞しい(?)反面、内側では細やかな働きをしている存在です。当センターに来院される方の73%もやはり女性です。
■自律神経の働きと症状
自律神経には2種類あり、「交感神経」と「副交感神経」に分類できます。
2つの違いは、大まかに言えば交感神経が活動的な状態に働き、副交感神経は休息の時に働くといえます。例えば、交感神経の場合、運動時に全身に血液を送るために、心臓や血管に指令を送って、心拍数と呼吸を増やします。当然、うまく働かないと心臓がドキドキしたり、息切れしたりします。
また、脳への血流が影響を受けると、頭痛やめまいがでますし、全身の血液循環が悪いと冷え性や肩こりにもつながります。
もう一方の副交感神経は休息の時に働くと言えるのですが、消化や排泄に関係が深く、胃液の分泌量や腸の運動を調節します。うまく調節できなければ、胃もたれ・吐き気・食欲不振・便秘・下痢・腹痛などの症状も出ます。
胃とか腸の検査をして異常がなければ、自律神経の乱れからきているとも考えられます。
■自律神経のトラブルの原因
結果から言うと、自律神経のトラブルは交感神経と副交感神経のバランスが崩れることによっておこります。交感神経の主な働きは、「活動」や「緊張」、副交感神経は「緩和」または「リラックス」です。お仕事の時、例えば書類を作成している時は、脳の働きが活発になり、交感神経は血液を送ります。
この時、精神的にも緊張状態を維持して、間違いが起こらないように注意したり、効率良く仕事ができるようにしてますよね。
反対に息抜きをする時は、副交感神経を働かせ、体は緊張状態からリラックス状態へと切り替えられるのです。自律神経が正常であれば、この2つの神経の切り替えはスムーズに行きます。
しかし、交感神経、副交感神経のバランスが崩れると、どちらか一方が強すぎたり、弱すぎたりして様々な症状がでてくるのです。どちらかがいい悪いというものではありません。両方が必要なんですね。ちょうどシーソーみたいにどちらかが上がればもう一方は下がるという関係です。
交感神経が働き過ぎると、緊張状態が過剰になり、血圧が高くなったり、目がさえて眠れなかったりします。逆に副交感神経の機能が低下すると、きちんと休めないために消化不良や便秘、疲れやすいなどの症状がでてきます。
結果として、食事や睡眠が不規則になったり、仕事と休憩の切り替えが出来ないために、十分な休みもとれない・・そんなつらい状況が続くのです。キーワードは『き・り・か・え』
筋肉と関節の緊張を緩めることやお腹の調整をすることで高ぶった神経もおちついてきます。
お風呂も上手に利用できるといいですね。
交感神経の緊張状態を鎮めるには頚部の緊張も関係します。最終的に、緊張状態とリラックス状態が上手に切り替わることができるようになること、悩みの症状もきっと楽になるはずです。
ちょっと長くなりました。ここまでお読みいただきましてありがとうございます。次回は、その解決法を書いていきますので、また一緒に見ていきましょう。
肩が凝っちゃった人は少し首を回しましょうか・・・グルグルしないで、時計の12分割の方向にゆっくり一方向ずつ、3秒位かけてゆっ~くり伸ばしましょう。そうやって首を1周させる方がいいんですよ。
大事なことは気持ちよ~く痛くなく、ボキボキなんてなるべく鳴らさないように・・・。
それでは。
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